EC2上のcrontabはもう不要。月$50以下で運用できるスケジュールジョブ/cronサービス5選を徹底比較。QStash、Trigger.dev、Inngest、Cloudflare Workers Cron Triggers、AWS EventBridge Schedulerの特徴と選び方を解説。
HTTPエンドポイントさえあればVercel・Netlify・AWS Lambdaなどどのサーバーレスプラットフォームでも動作。cronスケジューリング、リトライ、DLQを内蔵し、無料枠500msg/日で小規模利用なら実質無料。Pro $10/月〜で本格運用も月$50以下に収まる。
TypeScriptファーストで型安全なジョブ定義が可能。cron + リトライ + 並行制御 + 可観測性ダッシュボードを内蔵。無料枠50K runs/月、有料$25/月〜で月$50以下で運用可能。オープンソース核心で透明性も高い。
ステップ関数とdurable executionで複数ステップのワークフローを耐障害性付きで実行。イベント駆動+cronトリガーの両方をサポートし、AIエージェント構築にも対応。無料Hobby枠50K exec/月。複雑なパイプラインに最適。
サーバーレスアプリケーションで定期実行ジョブを管理する際、EC2インスタンス上のcrontabは不要なコストと運用のオーバーヘッドを生む。HTTPコールバック型のスケジュールサービスが、コスト効率と信頼性のベストバランスを提供する。本記事では月$50以下で使える5つのスケジュールジョブ/cronサービスを比較する。
サーバーレスアーキテクチャでは、常時起動しているcronサーバーを維持することは不経済だ。代わりに、HTTPエンドポイントを叩くだけでジョブを実行できるマネージドスケジューラーが主流になっている。これらは「スケジュール時刻になったら指定のURLにPOSTリクエストを送る」というシンプルな仕組みで動作し、リトライやデッドレターキュー(DLQ)などの信頼性機能を内蔵しているものが多い1。
以下の5つは、いずれも月$50以下で本格運用可能なスケジュールジョブサービスだ。
QStashはUpstashが提供するサーバーレス向けのHTTPベースメッセージキュー&タスクスケジューラだ1。最大の特徴は、HTTPエンドポイントさえあればVercel・Netlify・AWS Lambdaなどどのサーバーレスプラットフォームでも使える点にある。
cronスケジューリング、リトライ、遅延配送、デッドレターキューを標準内蔵しており1、インフラを問わず導入できる汎用性は5つの中で最も高い。
小〜中規模のスケジュールジョブであれば無料枠で十分賄える。プラットフォーム非依存で手軽にcronを始めたい場合の最適解だ。
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Trigger.devはTypeScriptファーストのバックグラウンドジョブ基盤で、オープンソースを核心としている2。cronスケジューリングに加え、指数バックオフ付きリトライ、並行制御、可観測性ダッシュボードを内蔵2。
TypeScriptコード内でジョブを定義できるため、型安全性とIDEの補完が効く開発体験(DX)は群を抜いている。Next.jsやRemixなどのモダンフレームワークとの親和性も高い。
TypeScriptを主力言語とするチームであれば、学習コストほぼゼロで導入できる。ジョブの可観測性もダッシュボードで完結するため、運用面でも安心だ2。
Inngestはdurable execution(耐障害性実行)プラットフォームで、ステップ関数、自動リトライ、ステップレベルの可観測性を提供する3。イベント駆動トリガーとcronトリガーの両方をサポートしており、AIエージェントの構築にも対応している3。
複数ステップからなるワークフローで途中の失敗から再開できる点が最大の強みだ。単純なcron実行だけでなく、ジョブ内で外部APIを順次呼び出すような複雑なパイプラインを組む場合に真価を発揮する。
ワークフローが複雑化するほどInngestの価値は高まる。シンプルな定期実行ならQStashで十分だが、ステップ間の依存関係やエラーハンドリングが重要なプロジェクトにはInngestが適している3。
Cloudflare Workers Cron TriggersはWorkersエコシステムに内蔵されたスケジュール機能で、Freeプランでも利用可能だ4。Workers Paidプランは$5/月で、より高い実行回数上限が設定される4。
最大の特徴はエッジで実行されるためレイテンシが極めて低い点だ。すでにCloudflare Workersを利用しているプロジェクトであれば、追加コストほぼゼロでcronを追加できる。
ただし、ジョブの実行先がWorkersランタイムに限定されるため、他プラットフォームのエンドポイントを叩く用途には向かない。Cloudflareエコシステム内で完結する軽量な定期処理に最適だ4。
AWS EventBridge SchedulerはAWSのマネージドスケジューラで、Lambda関数をはじめとするAWSリソースをcron式で定期実行できる56。料金は$1.00/100万スケジュール呼び出しだ5。
すでにAWSインフラ上でアプリケーションを構築しているチームにとって、EventBridge Schedulerは追加の外部サービスを導入する必要がなく、IAMによるきめ細かな権限管理も可能だ。スケジュール呼び出し100万回で$1なので、小〜中規模用途では実質無料に近い5。
AWSエコシステムからの脱却コストがゼロであることが最大の強みだ。ただしAWS以外のプラットフォームを使っている場合は設定のオーバーヘッドが大きくなる。
| 観点 | 最適なサービス |
|---|---|
| プラットフォーム非依存性 | QStash — HTTPベースでどこでも使える1 |
| TypeScript開発体験 | Trigger.dev — 型安全なジョブ定義2 |
| ワークフロー複雑性 | Inngest — durable execution + step functions3 |
| エッジ性能 | Cloudflare Workers — 超低レイテンシ4 |
| AWS統合 | EventBridge Scheduler — 実質無料に近い5 |
いずれも月$50以下で運用可能であり、プロジェクトの技術スタックと要件に合わせて選択すれば、不要なcronサーバーを維持するコストと手間を完全に削除できる。
| 選定 | 価格 | 無料枠 | 有料プラン | 統合方式 | |
|---|---|---|---|---|---|
QStash ▶ 選定 | — | 500 msg/日 | $10/月〜 | HTTPコールバック | 価格を見る ↗ |
Trigger.dev typescript開発者のためのネイティブcron | — | 50K runs/月 | $25/月〜 | TypeScript SDK | 価格を見る ↗ |
Inngest durable executionで複雑ワークフローを堅牢に | — | 50K exec/月 | スケール課金 | イベント駆動 + SDK | 価格を見る ↗ |
Cloudflare Workers エッジで動く超低レイテンシcron | — | cron利用可能 | $5/月 | Workersランタイム | 価格を見る ↗ |
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