月額50ドル以下のVPSで運用できるセルフホストGitプラットフォームを徹底比較。Gitea、Forgejo、OneDev、GitLab Self-Managedのリソース消費量、CI/CD機能、セットアップ難易度を検証し、小規模チームに最適な一台を選びました。
RAM 128MBから動作する驚異的な軽量さと、バイナリ1つで完結するシンプルなセットアップが、月額5ドル以下のVPSでも快適に動作。小規模チームのセルフホストGit入門に最適な選択肢。
Giteaと同等の軽量さを持ちながら、コミュニティ主導の完全なオープンガバナンスを実現。OSSの理念を重視するチームや長期的なベンダーロックイン回避を目指すチームに最適。
ドラッグ&ドロップで構築できるビジュアルCI/CDパイプラインエディターが秀逸。YAMLを書かずにCI/CDを設定できるため、DevOps導入を段階的に進めたいチームに強くおすすめ。
GitHubやGitLab.comのようなSaaS型Gitホスティングは便利ですが、小規模チームにとっては「月額料金がかさむ」「データが外部サーバーにある」「カスタマイズに制限がある」といった課題があります。特にソースコードのデータ主権を重視するチームや、社内ポリシーで外部サービスが使えないケースでは、セルフホストが有力な選択肢になります。
しかし「セルフホスト=サーバー管理が大変」というイメージは過去の話。今は超軽量なプラットフォームが揃い、月額50ドル以下のVPSでも快適に動作します。本記事では、実際に小規模チーム(5〜15人)が運用することを前提に、4つの主要なセルフホストGitプラットフォームを比較・評価しました。
なお、Recomateはアフィリエイトリンクを含みますが、ランキングや評価に一切の影響を与えていません。私たちが実際に検証し、自信を持っておすすめできるものだけを紹介します。
| 項目 | Gitea | Forgejo | OneDev | GitLab Self-Managed |
|---|---|---|---|---|
| リソース消費 | 極小(RAM 128MB〜) | 極小(RAM 128MB〜) | 小(RAM 256MB〜) | 中〜大(RAM 2GB〜推奨) |
| CI/CD機能 | 基本ビルトイン | 基本ビルトイン | ビジュアルCI/CD(強力) | フル機能(Auto DevOps) |
| セットアップ難易度 | ★☆☆☆☆(超簡単) | ★☆☆☆☆(超簡単) | ★★☆☆☆(簡単) | ★★★☆☆(やや複雑) |
| ライセンス | MIT | MIT | MIT | EE(有料版あり) |
| 月額運用コスト目安 | 〜$5/月 | 〜$5/月 | 〜$10/月 | 〜$30〜50/月 |
おすすめポイント:とにかくリソースを食わない。VPS代を極限まで抑えたいチームに。
GiteaはGo言語で書かれたGitホスティングプラットフォームで、RAM 128MBから動作する驚異的な軽量さが最大の武器です1。バイナリ1つで動作し、依存関係も最小限。DigitalOceanやHetznerの最安プラン(月額4〜6ドル)で余裕で動きます。
機能面ではIssue管理、プルリクエスト、Wiki、アクセス制御、ビルトインCI/CD(Gitea Actions)を標準装備。GitHubから移行しても「足りない」と感じることはほとんどありません。UIも直感的で、非エンジニアのメンバーでも迷わず使えます。
こんなチームに最適:
> Recomate's Take: セルフホストGitの「エントリーモデル」として、これ以上ない選択肢。まずはGiteaを試して、足りない機能が出てきたら上位プラットフォームに移行するのが賢い戦略です。
おすすめポイント:Giteaの機能をそのままに、完全なオープンガバナンスを求めるチームに。
ForgejoはGiteaのフォークとして誕生したプロジェクトで、コミュニティ主導の運営と透明性にこだわっています2。コードベースはGiteaとほぼ同一なので、軽量さや動作要件も同等。RAM 128MBからの動作が可能です。
Giteaとの最大の違いはガバナンスモデル。Forgejoは「Code of Conduct」や「Decision Making Process」を明確に定め、企業の支配を受けない真のオープンソースを志向しています。OSSの理念を重視するチームや、長期的なプロジェクトの持続可能性を気にする方におすすめです。
こんなチームに最適:
> Recomate's Take: GiteaとForgejo、機能面での差はほぼありません。「どちらを選ぶか」は理念の問題。OSSコミュニティを支援したい気持ちがあるなら、迷わずForgejoを選びましょう。
おすすめポイント:CI/CDを視覚的に組み立てたいDevOps志向のチームに。
OneDevは「Gitホスティング+CI/CD」を統合したプラットフォームで、特にビジュアルCI/CDパイプラインエディターが秀逸です3。ドラッグ&ドロップでパイプラインを構築でき、YAMLを書くのが苦手なメンバーでも直感的にCI/CDを設定できます。
リソース消費はGiteaよりやや多いものの、RAM 256MB〜と依然として軽量。月額10ドル前後のVPSで十分動作します。さらに、Specification by Example(BDD)の統合サポートや、カスタムダッシュボードなど、他にはない独自機能も魅力です。
こんなチームに最適:
> Recomate's Take: CI/CDパイプラインを「見える化」したいならOneDev一択。YAML地獄から解放されたいチームリーダーに強くおすすめします。
おすすめポイント:DevOpsライフサイクル全体を一つのプラットフォームで完結させたい大規模志向のチームに。
GitLab Self-Managed(CE/EE)は、ソースコード管理からCI/CD、セキュリティスキャン、コンテナレジストリ、デプロイまで、DevOpsライフサイクル全体をカバーするオールインワンプラットフォームです2。機能の豊富さでは他の追随を許しません。
ただし、その代償としてリソース消費は大きめ。公式推奨はRAM 2GB以上で、快適に動かすには4GB程度欲しいところ。月額30〜50ドルのVPS(例:Hetzner CX32)が必要になります。セットアップもやや複雑で、Docker ComposeやOmnibusパッケージの知識が求められます。
こんなチームに最適:
> Recomate's Take: 「とにかく全部入りが欲しい」ならGitLab一択。ただし、小規模チームにはオーバースペックになりがち。まずはGiteaやForgejoで始めて、必要に応じてGitLabに移行するのが無難です。
| チーム規模 | おすすめ | 月額VPS費用目安 |
|---|---|---|
| 2〜5人 | Gitea または Forgejo | 〜$5/月 |
| 5〜10人 | Gitea / Forgejo または OneDev | $5〜$15/月 |
| 10〜15人 | OneDev または GitLab | $15〜$50/月 |
セルフホストの「隠れコスト」はサーバー管理工数です。GiteaやForgejoはアップデートもバイナリ差し替えだけで完了するため、月に30分もかかりません。一方、GitLabはアップデートにダウンタイムが発生することもあり、定期的なメンテナンスが必要です。
私たちのアドバイス: 最初はGitea(またはForgejo)でスタートし、チームの成長に合わせてOneDevやGitLabに移行するのが、最もコスト効率の良い戦略です。
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